第181章

風祭鈴奈はドサリとベッドに身を投げ出し、深く息を吐き出した。

「お兄ちゃんがいないって、なんて快適なのかしらー」

 その心の底からの叫びを聞いて、藍原華月は思わずクスッと笑う。

「そんなこと言ったら、お兄さんが聞いたら泣いちゃうんじゃない?」

「事実だもの。毎日毎日監視されて、私にはこれっぽっちも自由がないんだから」

 風祭鈴奈は唇を尖らせ、兄の話になると露骨に不満げな表情を浮かべる。

「お兄さんは筋金入りのシスコンだものね。鈴奈が大事すぎて、つい厳しくなっちゃうのよ」

「でも、もう二十二よ? いまだに彼氏いない歴=年齢だし。この前なんて、私に告白してきた人の腕、へし折りそうに...

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