第193章

昨晩の激しい情事の余韻が残っているのか、翌日、藍原華月は学校に着くなり、どこか気だるげな様子を見せていた。

 風祭鈴奈は、彼女が学校中で飛び交う心無い噂に傷つき、よく眠れなかったのではないかと勘違いし、心配そうに眉を寄せた。

「華月、大丈夫? 学校中の連中なんて、他人の不幸が蜜の味ってだけなんだから。あんな言葉、絶対に間に受けちゃだめよ。ただの雑音だと思って聞き流せばいいの」

 風祭鈴奈の案じるような視線を受け、藍原華月はふわりと微笑んでみせた。

「平気よ。誰が何を言おうと気にしてないわ。だって私、旦那様を信じているもの」

 昨晩のことは、すでに彼から十分な説明を受けていた。だから...

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