第194章

 夫からの確約を得て、藍原華月の心は温かなもので満たされた。

 何が起きようとも、彼さえいてくれれば、すべては解決するのだという安心感があった。

 本来、藍原華月が恥をかくところを見ようと待ち構えていた者たちの目には、失望の色が浮かんでいる。

 彼女が捨てられるという「見世物」を期待していたのに、なんと碧井天川社長がこれほどまでに彼女を庇護し、今日わざわざ大学へ講演に来たのも、彼女の後ろ盾となるためだったとは。

 二人はしばらく見つめ合っていたが、やがて碧井天川は視線を群衆へと巡らせた。特に、藍原華月に対して敵意を剥き出しにしていた数名の学生に視線が留まると、その瞳は瞬時に冷徹な光を...

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