第76章

雪村詩織が生活指導の教師に連行されていくのを見届け、三人はハイタッチをして祝杯を挙げた。

「ざまあみろだわ、雪村詩織。自業自得よ。もう二度と人の悪口なんて書けないようにしてやるんだから」

「ほんとそれ。前から気に入らなかったのよ。ことあるごとに私を見下してきてさ。まさか自分こそが一番のクズだったなんてね」

 碧井奏もまた、溜飲が下がった思いでそれに同調した。

 学内では彼が官僚の息子だとは知られていても、父親が誰か、ましてや叔父が誰かなど知る由もない。この名門校には富裕層や名家の子息など掃いて捨てるほどいるため、中途半端な小金持ちなど相手にされないのだ。

 特に雪村詩織は、これまで...

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