第78章

「お義姉さん、お待たせしました。学校の帰りにコンビニを見かけたので、ポテトチップスを買ってきたんです。うすしお味ですけど、よかったらどうぞ」

 藍原華月は柊木汐里の前に歩み寄ると、ポテトチップスの袋を差し出した。

 その庶民丸出しの行動を見て、朝倉紗雨は内心で冷笑した。

 柊木汐里ともあろうお方が、こんなジャンクフードを口にするわけがない。

 ここは高級レストランだ。彼女の安っぽいセンスには、路地裏の屋台がお似合いだわ。

 柊木汐里が口を開くより先に、朝倉紗雨が冷ややかな声を上げた。

「藍原華月、何しに来たの? お義姉さんがあなたの顔なんて見たくないってこと、分からないの?」

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