第11章 迫り来る危険

この危険に満ちた森の中で、そんな咆哮を聞くことは決して良いことではなかった。しかも、その咆哮は彼らの洞窟からそれほど遠くない場所から聞こえてきたのだ。

すぐに私たちは暗黙の了解で動き始め、急いで避難所を作り始めた。その間にも、あの咆哮は何度も響いてきた。

以前に避難所を作った経験があった私は、洞窟の中のある角を選んだ。

その角は約100度の角度があり、その角に木の枝を置いて三角形を作った。これで避難所の原型が出来上がった。

この三角形の空間が今夜私が寝る場所になる。そして徐々に上方にも木の枝を三角形に組み、蔓を使って一本一本固定していった。

10分もしないうちに、約5平方メートルの...

ログインして続きを読む