第117章 避難所が破壊される

大蛇は頭を垂れ、俺を見下ろしている。その口からは、絶えず舌が出し入れされていた。

「おい、嘘だろ! やっぱり冷血動物だな、手のひらを返すのがこうも早いのかよ!?」

大蛇の不気味な眼差しに、俺は不安を隠せずそう言った。

次の瞬間、巨大な蛇の尾がしなり、俺の体に巻き付くと、来た道を猛スピードで引き返し始めた。

周囲の景色がぼやけて流れ去っていく。大蛇の俺に対する態度は以前と変わらないように感じられ、心の中の不安が少し和らいだ。

しかし、また未知の場所に連れて行かれると思うと、気分は良くない。

「おい! 蛇の兄貴、一体俺に何をするつもりだ? オスかメスかも知らねぇけど、俺はケモノ...

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