第12章 私たちの姿勢を変えましょう

私が熊の話をしたのを聞いて、水原琉衣も恐怖を隠せない様子で尋ねてきた。

「さっき言ってた十数匹の野犬と黒熊って、まさか本当じゃないよね?」

私は軽く頷いて、彼女に尋ねた。

「木材と枝はまだ残ってる?」

水原琉衣は首を横に振り、不満げに言った。

「本当はまだ結構残ってたんだけど、あなたが出かけてる間に鈴木美矢たち二人が全部持っていって使っちゃったの。しかも、あなたが今夜生きて帰れないとか呪いの言葉まで吐いて、あなたが苦労して手に入れた獲物を独り占めしようとしてたわ。あなたがいなかったら、今日は人食い花に食べられてたのに...本当に人でなしね。今となっては、彼らを助けに行くよう声をかけ...

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