第122章 救助される

一方、残りの野人たちは、死神と化した俺を見て、完全に度肝を抜かれていた。

その場に立ち止まったかと思うと、どさりと音を立てて地面に跪き、両手を合わせて命乞いをするかのような仕草を見せる。

これぞ、弱者が強者に見せる臣服の証!

だが、俺に彼らを見逃すつもりは毛頭なかった。立て続けに数発の拳を繰り出し、一人また一人と、その頭蓋を叩き割っていく。

赤と白の脳漿が全身に飛び散り、血達磨と化した皮膚と相まって、今この瞬間の俺は、さながら恐怖小説に登場する狂気の殺人鬼のようだった。

俺は縛られている者たちへと静かに視線を送る。彼らはみな恐怖に体を震わせ、俺と目を合わせようともしない。

「西村晴...

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