第127章 黄金の果実の作用

大蛇の背後にある洞窟は、以前の戦いで崩落したはずだったが、大蛇がどうやったのか、修復されただけでなく、かなり拡張されているようだった。

俺は大蛇が洞窟に入るのを見送り、それがすぐにまた出てくるのを目にした。口には一本の枝を咥えている。

そしてその枝には、俺が以前食べた金色《きんいろ》の果実が三つも実っていた。

大蛇は枝を俺の足元に落とし、俺はそれを拾い上げて尋ねた。

「俺にくれるのか?」

大蛇は頷いた。俺は三つの果実を摘み取り、一つは水原琉衣にも食べさせようとポケットにしまおうとした。だが、大蛇の舌が俺の手に触れた。

すぐに大蛇の意図を理解した。目の前で食べろということらしい。

俺...

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