第27章 大蛇

月が夜空に輝き、銀色の光が大地に降り注いでいた。

月明かりは遮るものなく大地に降り注ぎ、あたりの全てを照らし出していた。

しかし、私はその光景を目にしながら、心が落ち着かなかった。

降り注ぐ月明かりの中、私は船体に巻き付いた巨大な黒蛇の半身を見ることができた。

蛇は船に巻き付き、身をよじらせながら、恐ろしい気配を放っていた。

闇の中で、その体がどれほど長いのか、見極めることはできなかった。

私は胸の動揺と本能的な恐怖を抑えながら、近くの大木に登り、ようやく全体像を把握することができた。

この大蛇の大半は甲板の上にあり、残りの部分は全て船室の中に巻き付いていた。

まだその全長を...

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