第37章 再び大蛇に遭遇

違う!

違う!

まだ違う!

私は狂ったようにクロを抱きしめて夜の闇の中を走り回ったが、何も見つけることができなかった。

自分の推測は間違っていたのではないかと疑い始めた。木川鋭はあの植物を隠したのではなく、誰かに奪われたのではないか?

クロの呼吸がほとんど感じられないほど弱くなっていくのを見て、焦りで胸が張り裂けそうになった!

クロと過ごした時間は、確かに短かったかもしれません。でも、あの子を想うこの気持ちが、琉衣のそれより軽いなんてことは決してない。今夜だって、もしクロが木川鋭を先に見つけていなければ……あいつの好きにはさせなかった。

ある意味では、クロは私と水原琉衣の命を...

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