第87章 変異ヒル

正直なところ、筏を作るのも橋を架けるのも、それほど大きな問題ではなかった。川岸には洪水で押し流されてきた大木がいくらでもあるので、今から作ることも可能だ。

しかし、俺が懸念しているのは、この川にどんな危険な生物がいるか分からないということだ。

今の俺はかなり強いが、水中ではその実力をほとんど発揮できない。

だから、いくら議論を重ねても、この大河を渡る方法について結論は出ず、結局は明日、偵察してから決めるしかないということになった。

その夜、皆ひどく疲れていたが、行く手を阻むこの大河のせいで、誰もが心配で寝付けなかった。

皆、この川に凶暴な生物がおらず、ただの普通の川であることを祈...

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