第199章

しばらくして、松本彩は背後からそっと葉原遥子を抱きしめ、優しい声で慰めた。「もういいのよ、遥子。もう大丈夫……」

葉原遥子の震えが徐々に収まっていくのを感じ、松本彩はほっと息をついた。ゆっくりと腕を解き、彼女の背中をポンポンと叩く。

高橋空は葉原遥子の肩に手を置き、優しい眼差しを向けたが、すぐに視線を逸らした。そして、顔面蒼白の葉山圭吾に対し、凍りつくような声で告げる。「三秒やる。鍵のありかを吐け」

葉山圭吾の顔色はさらに悪くなり、唇をわななかせて激しく首を振った。

「三」高橋空は不機嫌そうに眉を寄せ、懐から拳銃を取り出すと、その銃口を葉山圭吾の膝に向けた。無慈悲なカウントダウンが響...

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