第270章

「なんだよ、俺たちが来ちゃ悪いってのか?」

佐々木飛雄は片眉を上げると、LEDライトをテーブルの端に置いた。

「随分と回復したみたいじゃねえか」

「もう、あんたはいちいち目立ちたがりなんだから」

松本彩はぷくっと頬を膨らませると、栗山弥音の背中をぐいぐいと押して急かした。

「あいつらのことなんか放っておいて、続きを話してよ。空たちったら、ちっとも教えてくれなかったんだから!」

傍らにいた平沢逸が、たまらずツッコミを入れる。

「遥子が目覚めるまでは何も聞きたくないって言ったのは、自分だろうに……」

松本彩はすかさず彼をじろりと睨みつけたが、平沢逸はただ肩をすくめるだけだった。

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