第31章

翌日の午後、L大学にて。

「うわ、あの女が美人だからただ者じゃないと思ったけど、まさかこんなにぶっ飛んでるなんてね」

「そうそう、彼女の金主も私たちの学校の人らしいよ。ねえ、あの二人って例のタスクプレイとかやってるのかな?すごくスリリングだよね」

「やめてよ、あんなに厚顔無恥な女、見たことないわ。こんな下品な女が私たちの学校に来るなんて、縁起でもないわ!」

葉原遥子の傍らを通り過ぎる学生たちが、爆弾のような噂話を絶え間なく交わしている。どうやら同じ人物の同じ事件についてのようだ。

葉原遥子は眉をひそめた。何か不吉な予感がしてならない。

「全員出て行け!誰でもここに一文字でも書いた...

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