第34章

担任の言葉を聞いて、青村園園は目を見開いた。彼女は視線を佐藤愛に向け、顔いっぱいに信じられないという表情を浮かべた。

「ち、違います!あのアカウントはとっくに青村園園に渡したんです。今は全然ログインできないんです……」佐藤愛は頭を振り続け、真っ赤な目をしていた。

青村園園は彼女のその様子を見て、一瞬怒りを感じた。「でもこのアカウント、最初にあなたから貰おうとしたわけじゃないよ!あなたが自分から『あげる』って言ったんでしょ!私、普段ほとんどログインしてないし!」

「園園、あなたが義理堅くて、私のために仕返ししようとしたのは分かるけど……」佐藤愛は言いながら泣き出した。「どんなことがあって...

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