第78章

「氷川社長、こちらが我が社のインターン生、葉原遥子です」田専務は葉原遥子に手招きしながら、目を細めて笑った。「今年採用したインターン生は皆優秀でしてね、葉原遥子の成績は非常に良く、仕事もそつなくこなします。実を申しますと、最近のあの提携プロジェクトの宣伝動画、その一部は葉原遥子が編集したものなのですよ」

その言葉を聞き、氷川晨はわずかに目を細めた。

傍らの専務は、早くこちらに来るよう葉原遥子に目配せで促している。

葉原遥子は眉をひそめ、不快感を露わに立ち上がると、唇を引き結んだまま氷川晨の前まで歩み寄り、ぞんざいに挨拶した。「氷川社長、どうも」

「ん」氷川晨は素っ気なく彼女を一瞥した...

ログインして続きを読む