第157章 証拠

池田暁月は、もう読めていた。

加賀廷悟からメッセージが届いた、その瞬間から。

宮本明珠が加賀廷悟に命じたのは、ベッド写真の撮影。狙いは――暁月。

宮本家のお披露目の宴で写真を流し、街の名士たちの目の前で「だらしない証拠」を突きつける。新井飛鳥にその場で婚約を破棄させ、宮本家にも「恥をかかされた」と思わせて、暁月を遠ざける。

一石三鳥。陰湿で、抜け目のない筋書き。

ただ一つだけ、致命的な綻びがあった。

あの夜、加賀廷悟の部屋に入ったのは――池田暁月ではない。宮本明珠、本人だった。

そして、この結末まで含めて。

仕掛けたのは新井飛鳥だろう。

自分の毒は、自分で飲め。そういうこと...

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