第24章 研修

「どうした?」

「つきちゃん、池田家じゃ……あまり幸せじゃなかったみたい」

宮本志遠の眉が、きゅっと寄った。

「池田家の養母が」新谷若夜はそこで言葉を切る。詳しいことは彼女も掴めていない。ただ、分かるのは一つだけだ。「つきちゃんに……よくなかったの。向こうで、ずいぶん辛い思いをしたはず」

宮本志遠の表情が、重く沈む。

娘は外で二十年も苦しんできた。

その間、父親である自分は――何も知らなかった。

新谷若夜の瞳が赤く滲んだ。

「志遠」声は震えるのに、芯だけは揺れない。「つきちゃんのために、宴会を開きたいの」

「やる」宮本志遠は即答した。「元々やるつもりだった。どうせなら盛大に...

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