第34章 純真

「みんなが私のこと噂してるの、分かってる」

震える声。泣きそうなのを必死に飲み込んでいるのが伝わってきた。

「でも、あのやり取り……私、本当に何がどうなってるのか分からないの。須藤怜に何かさせたことなんて一度もない。あのスクショは偽物。誰かが捏造したの。誰が私を陥れようとしてるのかは分からないけど――」

俯いた拍子に、ぽとり。

零れた雫が机の上に落ち、小さくはじけた。

「でも……何を言っても、みんな信じてくれないんだよね」

相馬彩芽は、その光景を見て吐き気がした。

視線を逸らして池田暁月を見る。暁月の口元が、ほんの少しだけ弧を描いていた。淡くて、意味の掴めない笑み。

須藤怜は...

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