第221章 あなた、あなた勝手にしないで!

金は力なり。

今の高橋美桜は懐が温かいだけあって強気そのものだった。藤崎蓮に返事をするのも億劫で、悠くんの手を引く。

「さ、行こう。ガチョウのローストを食べに」

言い終わるか終わらないかのうちに、藤崎蓮から電話がかかってきた。男の厳しい声が問い詰める。

「高橋美桜、どこにいる?」

「何かご用ですか?」高橋美桜は問い返した。

藤崎蓮は言った。「その金はどこからだ?」

「どうしてそんなことまで気にするんですか?あなたにお金を借りているのは事実です。少しずつお返しします。それから、あなたに渡したあの契約書、誰かに細工されたような気がするんです。でも、今は証拠がない。だから、私がはっきり...

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