第248章 藤崎蓮があなたたち母子を一緒に殺そうとしている

外はひどい雨で、車内にいる藤崎蓮にも、その雨音ははっきりと聞こえていた。

高橋美桜の濡れそぼったコートを脱がせると、藤崎蓮は自分の上着を彼女に着せようとした。

その光景を見て、高橋美桜は笑った。とても物悲しい笑みだった。瞳の奥の明るい光が、少しずつ翳っていく。

「また、なのね……」

この悪魔!

高橋美桜はもう抵抗する気もなかった。そんな力も残っていない。

もうどうでもいい。どうせ一度も二度も同じことだ。なら、何を抗う必要がある?

自分はもう、こんなにも汚れてしまったのだから……。

顔を背けると、悔し涙が音もなく目尻から滑り落ちた。

藤崎蓮の冷たい手が、彼女の絶世の美貌をそっと撫...

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