第254章 高橋美桜を好きなら奪い取れ

藤崎蓮は落ち着き払っていた。「もっと食べろ」

「食べるって何をよ、美味しいものなんてあるわけないじゃない」藤崎家の大奥様は声を潜め、藤崎蓮に命じた。「あなた、どうにかして悠くんをこっちに呼んできなさい。あんなに可愛くて素直な男の子が、どうして他人のテーブルで食事なんてできるの。私たちと一緒にいるべきでしょう」

「母さん、一体食事に来たのか、それとも子供を奪いに来たのか、どっちだ?」藤崎蓮は唐突に大奥様の言葉を遮った。

「決まってるじゃない、子供を奪いに来たのよ」と大奥様は言う。「徹くんが高橋美桜を見るあの目つき、見なかったの? 燃え上がるような熱視線だったわ。それにあの二人は初恋同士で、...

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