第5章

ダンテ視点

 ダンテは手を振った。「下がれ」

 カルミネは一礼して後ずさりし、静かにドアを閉めた。

 ダンテは手元の招待状を見下ろした。厚手のクリーム色の紙に、金色の文字が躍っている。「シルベスター・セヴェリーノが貴殿の出席を乞う……」それだけだった。詳細はなし。日付、時間、そしてハンプトンズの住所が記されているだけだ。

 何かが引っかかった。理由はわからない。セヴェリーノ家は強大だが、これまで揉めたことはない。単に顔を出して、帰るだけ。簡単な話のはずだ。

 なのに、なぜこんなに胃が締め付けられる?

 彼は招待状を置くと、顔をこすった。最後に眠ったのはいつだ? 二日前か? 三日前...

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