第9章

アマンダ視点

 会議室に入ると、あたりは静まり返った。

 十二人の男たちが一斉に立ち上がる。その眼差しには、誰一人として例外なく、恐怖すら滲む敬意が込められていた。

「アマンダ様」

 古参の幹部であるシドニー・コステロが頷く。

「本日はお集まりいただき、感謝いたします」

 私はテーブルの上座、シルベスターの空席のすぐ隣に腰を下ろした。彼は現在シカゴでビジネスを処理している。つまり、ここの仕切りは私の役目だ。

 三ヶ月前なら、こんな場所に座ることになると言われても鼻で笑っていただろう。ダンテに踏みにじられるがままだった、あの臆病な小娘が? ファミリーの会合を指揮するなんて。

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