第33章 地穴

鈴木清の言葉は、他の者たちにも危険を意識させた。彼女たちが洞窟内で昼食の準備をしている間、俺は一人で竹林へ向かった。ロープの代わりになる、十分に長い竹が一本必要だったのだ。

すぐに手頃な竹を見つけた。それは非常に長く、これに掴まれば、あの洞窟の奥へと少しずつ下りていけるだろう。

先ほど田中威が落下した際に聞こえた鈍い音から、あの穴はたとえ深くとも、それほどではないと俺は判断していた。

洞窟に戻ると、夢ちゃんが美味そうな魚のスープを作ってくれていた。中村京子は俯き、一人で洞窟の隅に縮こまっている。誰も彼女に構おうとはしない。何しろ、ついさっきまで彼女は田中威の恋人だったのだ。

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