第11章

三ヶ月後、私は紅葉学園の図書館にいた。想像していた以上に多様で優秀な同級生たちに囲まれて。ここに入れたのは情けなんかじゃない、これまでの人生で経験した何よりも過酷な編入試験と面接を乗り越え、私自身が勝ち取ったものだ。

祖母の予言は正しかった。真実が明らかになると、結果はすぐに出た。

スマホが震え、祖母からメッセージが届いた。「法廷審問、終了。時間のある時に電話を」

『最後の法廷審問』。数ヶ月にわたる法的手続きを経て、今日、川村家の一件が正式に幕を閉じるのだ。

その日の夜、私は寮の自室から電話をかけた。窓の外に広がる紅葉を見ていると、あらゆる意味で新しい季節が来たのだと実感させ...

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