第10章 まったく、恥知らず!

希美は目を見開き、耳を疑うように言った。

「夏川翔太……あんた、熱でもあって頭おかしくなったの?」

けれど夏川翔太は取り合わない。夏川日向を抱き上げると、冷えた視線を希美に投げた。

「希美。みっともない真似はやめろ。日向は将来、夏川家を継ぐ人間だ。お前ひとりの周りをぐるぐる回るわけがないだろ」

失望を滲ませた目だった。まるで希美が取り返しのつかない罪でも犯したかのように。

「今日から日向は俺が実家に連れて帰る。おばあちゃんに躾けてもらう。用がないなら、もう日向に近づくな」

「待って!」

希美は慌てて進路に飛び出し、腕を伸ばして塞ぐ。

「私が悪い影響を与えたわけじゃない! 夏川...

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