第44章 責任を取るつもりはないのか?

希美は瞳をきゅっと縮め、頭の奥ががんがんと眩む。

脳内を占めるのは、たったひとつ。

――終わった。もし本当に友香が伊藤沙梨をこんな目に遭わせたのなら、夏川翔太が許すはずがない。

どうすればいいか考えがまとまる前に、手首をいきなり乱暴に掴まれた。

顔を上げると、早川潤が形相を歪めて睨みつけてくる。

「こいつから抜け! こいつと沙梨、同じ血液型だ!」

希美はぞっとして、必死に腕を引いた。けれど男女の力の差はどうにもならない。しかも早川潤はほとんど理性を失っている。

振りほどけないまま、希美は看護師に訴えた。

「献血は本人の同意が必要です。私は嫌です。私の意思に反して採血するのは、...

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