第116章 どうやって入ってきた?

「……あいつ、私の電話出ないの! 何回もかけたのに、全部切られた!」

星野奈菜の声には、悔しさと情けなさが滲んでいた。

「林田遥香、お願い……頼むから、あなたが代わりに渡してよ。うまくいったら、礼は必ずするから!」

林田遥香は、呆れたように笑い飛ばす。

「あなたの電話すら出ない相手よ? 私がスマホ差し出したところで、話すと思う?」

ふと何かを思い出したのか、遥香の目がきらりと光った。

「青木陸斗……青木家の後継ぎ、よね。思い出した。あいつ、浅倉婆さんの孫じゃん」

「世代で言えば、浅倉拓実の弟分で、浅倉彩実の兄貴分ってところ?」

「星野奈菜、ずいぶん隠してたじゃない。青木家の跡取...

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