第124章 子どもが生まれない!

浅倉拓実は言葉を切り、顔いっぱいに疑問を浮かべた。

「ありえないだろ。三十分前に電話したとき、まだ部屋で符を整理してるって言ってたんだぞ。外出なんて――」

「見たんだ。青木優美と一緒だった」

花村秋人の声には、疑いを挟む余地がない。視線は、白いスポーツカーが遠ざかっていく方向を執拗に追っていた。

「青木優美と、いつからそんな仲良くなった」

「青木優美と一緒?」

浅倉拓実はそこでようやくピンと来て、声が一気に切羽詰まる。

「やばい! 俺の妹が一番嫌いなの、青木陸斗と星野奈菜だろ。こんなタイミングで優美が連れ出したってことは……青木家へ行くつもりじゃないのか?」

「だめだ、俺も追い...

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