第134章 変質した黒魔会

浅倉彩実が院長室の前まで駆けつけた、その瞬間だった。

扉が「きぃ……」と軋んで開き、グルー院長が中から姿を現す。

相変わらずだ。

ふくよかな体つきに、ゆったりした灰色の魔術師ローブ。胸元まで垂れる白髭。鼻梁には丸い老眼鏡。まるで穏やかなサンタクロースみたいで、見ただけで肩の力が抜ける。

「グルー院長!」

彩実は勢いよく飛びつき、甘えるような声で言った。

「会いたかった! 最近、体はどう? この前のケガ、ちゃんと治った?」

「おっとっと……!」

抱きつかれて院長は一歩よろけ、慌てて彩実の肩を支える。

それからにこにこしながら、彼女の頭をくしゃりと撫でた。

「わしの彩実教...

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