第146章 グルー院長の贈り物

モーガンは怒りで全身を震わせ、浅倉彩実を食い殺す勢いで睨みつけた。

「たった一年よ。二級魔女から四級まで上がったのは!」

「ウォッツ学院じゅう探したって、私みたいな昇級スピードの奴いる? どこがあんたに負けてるっていうの!」

「結局、運がよかっただけじゃない!」

「グルー院長とジェニー先生が、いい物を全部あんたに回したからでしょ。そうじゃなきゃ、あんたなんて何でもない!」

「身元の知れない孤児のくせに。自分の親が誰かも知らないくせに、私と比べる資格があると思ってるの?」

「身元の知れない」

その言葉に、浅倉彩実はわずかに眉をひそめた。

――自分の出自は、ウォッツ学院ではほとんど...

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