第152章 十二人の護衛

浅倉彩実の提案は、モーガンの腹づもりを真っ向から叩き潰した。

浅倉彩実が後ろへ退けば、手を出す隙は消える。しかも反撃に怯えながら立ち回らなければならない――それで納得しろというほうが無理だった。

二人は言い合いになった。ああだこうだと噛みつき合い、どちらも一歩も引かない。

けれど浅倉彩実は、モーガンが終始聞く耳を持たず、隊の安全より自分の感情を優先していると悟ると、口を閉ざした。

腰からゆっくりとセレモニアル・ダガーを抜き放つ。刃が火明かりを受け、ひやりとした光を返した。氷のような目でモーガンを見据え、声だけを低く落とす。

「……どうしたの。もう一回、やる?」

モーガンの体がびくり...

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