第155章 死人は抵抗しない

黒い霧がうねり、そこから巨大な黒剣が凝り固まる。刃には不吉な幽光がまとわりついていた。

ほかの十一人のウィッチガードも一斉に動く。四方八方から浅倉彩実へじりじりと間合いを詰め、霧の中からは形の違う武器が次々と伸びた……。

鋭い鉤爪。長い槍。反った湾刀。

黒い刃の群れが雪崩のように押し寄せ、退路という退路をほぼ塞ぎにかかる。

「イリシャ・シンドラ・プロテクション!」

ハムは状況を見て、全身の力を絞りきるように最強のプロテクションを展開した。

三級の防御魔法使いとして、彼の最大出力の護盾は四級魔法使いの全力にも耐えうる強度を持つ。

淡い青の結界がぱっと膨張し、浅倉彩実と花村秋人、...

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