第百五十七章 誤解を解く

モーガンは浅倉彩実の胸に凭れたまま、紙みたいに真っ白な顔で彩実を見上げた。口元だけが、ひどく苦い形に歪む。

「クソ……やめろ……無駄だ……このダーク・ブレードには呪いがある……分かってる……」

息が途切れ、声がかすれる。

「私……グルーのジジイにハメられた……あいつが寄越したテレポート・リング……あれ、指向性転移だ……お前のところにしか飛べねぇ……!」

――最初から、そういう仕掛けだった。

グルー院長は、モーガンが肝心な場面で逃げに出る可能性まで読んでいたのだろう。指輪は表向き「保険」。だが実態は、極限での選択を突きつける檻。

浅倉彩実を見殺しにするか。

それとも前へ出るか。

モ...

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