第147章

「この件は俺が処理する」霧生澪の声は、いつもの冷徹さを取り戻していた。「心配する必要はない」

 その時、綾瀬茉莉はようやく二人のあまりにも親密な体勢と、布団の下で一糸まとわぬ身体が触れ合う熱さに気づいた。

 彼女はカッと頬を赤らめ、身をよじって起き上がろうとする。

「わ……私、先に起きるから……」

 霧生澪はその恥じらう様子を見て、瞳の奥に微かな笑みを浮かべ、ようやく腕を解いた。

 綾瀬茉莉は逃げ出すようにシーツを体に巻きつけてベッドを降り、床に散らばった服を拾い集めると、慌ててバスルームへと駆け込んだ。

 ドアを閉め、冷たいドアパネルに背中を預けると、早鐘を打つような自分の鼓動...

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