第173章

霧生澪の親友であり、幼馴染でもある羽鳥川は、一体どこでその情報を嗅ぎつけたのか。翌日にはもう、興奮冷めやらぬ様子で霧生グループへと乗り込んできた。

霧生澪は、綾瀬茉莉に彼を紹介した。

「やるな、手際がいい!」

羽鳥川はオフィスに入ってくるなり、豪快に霧生澪の肩を叩いた。そして満面の笑みで綾瀬茉莉に向き直る。

「よっ、義姉さん! これからもしこいつが義姉さんをいじめるようなことがあったら、すぐに俺に言ってくれよ。俺が代わりにシメてやるからさ!」

「義姉さん」と呼ばれ、綾瀬茉莉の頬が微かに染まる。だが、数々の修羅場を乗り越えてきた彼女は、もう昔のようなただ恥じらうだけの少女ではなかった...

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