第175章

霧生澪は手にしたミルクのグラスを置くと、冷ややかな視線を母親に向けた。その口調には、何の抑揚もない。

「母さん、もしこの朝食が不愉快なら、先に済ませて席を立たれても構いませんよ」

山城雨は目の前の光景を睨みつけた。義母の明らかな贔屓、息子の冷淡な態度、そして歯牙にもかけていなかった綾瀬茉莉が、平然とそこに座っている事実。

激しい屈辱と怒りが込み上げ、彼女は猛然と立ち上がった。椅子が床を擦り、耳障りな音を立てる。

彼女は霧生澪を凝視した。胸は激しく波打ち、こめかみには青筋が浮かぶ。完璧だったはずのメイクも、もはや顔色の悪さを隠しきれていない。

半ばして、彼女は歯噛みしながら言葉を絞り...

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