第22章

そう言われて、瀬戸北斗は眉間をきつく寄せた。内心、確信が持てない。

立花柊が本当に無事だ――そう断言できるほど、彼は図太くはなかった。

なにしろ、あの女は検査だけは頑として受けようとしない。検査の話を出した途端、露骨に顔をこわばらせて拒む。費用は会社で出すと言っても、首を縦に振らない。

あれだけの事故だ。大事に至っていなくても、打撲や擦り傷くらいは必ずあるはずなのに。

それなのに、なぜ検査だけは嫌がる? しかも無料でも行かない?

――理解不能だ。

北斗は思案しながら、さっきから横でうるさく口を挟んでくる季原青陽を、手を振って追い払った。耳元がようやく静かになる。

目を閉じて少し...

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