第45章 婚約

「応募は済ませた」新谷寒弥が言った。「いまは情報化社会だし、技術もここまで進んでる。明日、登録情報をもう少し整えておけば、実のご両親を見つけるのにも有利になるはずだ。最近はDNAのデータベースっていうのがあるらしい。子どもと離ればなれになった親も遺伝子情報を登録して、DNAを照合すれば、わりとすぐ見つかるって」

三人の中で、尋ね人の件にいちばん熱心なのは新谷寒弥だった。立花柊がずっと実の親に会いたがっているのを知っているから、彼もその手の情報には目を光らせている。少しでも助けになりそうなら、とにかく試してみるタイプだ。

「柊、考えたことある? 自分の親って、どんな人なんだろうって」

新...

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