第4章
直樹【玲奈、もし俺のしたことで何か不快な思いをさせたなら、本当にごめん】
私はそのメッセージをじっと見つめた。それは……予想していた内容とは違った。
また、スマホが震える。
直樹【お前をわざと傷つけるようなことは絶対にしない】
そして、もう一度。
直樹【わかってるよな?】
心臓が妙なふうに高鳴った。直樹は本気で心配しているようだった。まるで、自分が何かヘマをしでかしたんじゃないかと怯えているみたいに。でも、彼のメッセージはどこか……謝罪めいてもいた。もしかしたら、彼には本当に謝ることがあるということ?
どう返信すればいいか考える前に、別のメッセージがポップアップ...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
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