第128章 誘惑的な女

紗雪は一瞬、呆気に取られた。

ふと、自分の質問がどこか余計だったことに気づく。

それにしても、この男は……話すなら話せばいいのに、どうしてそんな下心のある目つきをするのだろう?

彼女は思わず腹が立ち、彼を睨みつけた。

朔也はその表情を見て、漆黒の瞳に笑みをかすめると言った。「さあ、着替えに行くぞ」

すぐに、全員が更衣室へと入った。

中の更衣室は、一つ一つが個室に分かれている。

紗雪はまず鈴に着替えさせてあげた。

鈴の乗馬服は、上が白いシャツに黒いベスト、下が黒いズボンとロングブーツだ。

娘に着替えさせ終わると、紗雪は思わず褒め称えた。「あなた、すごく素敵よ!  これを着ると...

ログインして続きを読む