第142章 彼女を欲しい

 律はすぐさま口を開いた。「それはもちろん分かってる。元義姉さんの能力に問題がないのは確かだ。でも、アンチはそうは思わない。ましてや、病院には患者だっているんだ。この動画の内容は、元義姉さんを完全に矢面に立たせるものだ……」

 弱者というものは、いつだって同情されるものだ。

 朔也もそのニュースをスクロールしながら、冷たく沈んだ眼差しで下のコメントに目を通していた。その表情は、見るからに不機嫌だった。

 特に、紗雪の医療技術を疑う声、彼女の人格を疑う声、挙句の果てには榊原グループに彼女を解雇しろと叫ぶコメントまで目にし、彼の怒りはさらに増していく。

 揃いも揃って頭の足りない連中だ。...

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