第213章 誰も狙うことはできない

昨夜温泉に浸かった時のような、あの気だるくて全身から力が抜ける感覚がまた込み上げてきた。

「朔也、離して!」

彼女は無意識に目の前の男を突き放そうとした。

しかし、身体には力が入らず、目の前の男もびくともしない。

この時の朔也の心の中には、ただ一つの考えしかなかった。

目の前のこの雪のように白く柔らかな華奢な身体に、自分だけの印を刻みつけたい。

そうすれば誰にも奪われることはない!

これは同時に、目の前の女は自分のものだという宣言でもある。

他の奴らは触れることも、なでることも許されない。ただ彼だけが許されるのだ!

紗雪にこの男の考えがわかるはずもない。

今の彼女は本気で...

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