第243章 抱いてキスして、無事かどうか確認する

朱雀は傍らで、スマートフォンの画面の微かな光を頼りに紗雪が無事なのを確認し、ほっと息をついた。

しかし、今この時、朔也が紗雪を抱きしめているのを見て、彼の心境は非常に複雑だった。

駆け寄って引き剥がすべきだろうか……。

自分だと知られたら、また殴られることになるのではないか?

だが、彼が迷っているうちに、紗雪の方が先に口を開いた。どこか苦しそうな口調で言う。

「朔也、放して。痛い!」

その声に朔也は我に返り、ようやく彼女を解放した。

「大丈夫か? そいつに怪我はさせられてないか?」

彼の声は硬く、張り詰めていた。

紗雪は首を横に振り、答える。

「いいえ、相手は入ってくる間...

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