第258章 過度ではない

「…………」

 そうは言うものの、どうにも気まずさを感じてしまう。

 陸斗は紗雪が躊躇しているのを見て、すぐに助け舟を出した。

「ママ、早く着替えてきてよ。その服、パパがわざわざママのためにオーダーしてくれたんだよ。僕たち、ママが着た綺麗な姿を見るの、すごく楽しみにしてるんだから……」

「……それじゃあ、分かったわ」

 陸人にそうまで言われては、紗雪も受け入れるしかなかった。

「うんうん!」

 陸斗がこくりと頷くと、すぐに皆は部屋を出て行った。

 紗雪はドレスを取り出し、着替えようとする。

 朔也は二着用意していた。

 一つは、淡いピンク色の刺繍が施されたドレス。ベアトッ...

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