第299章 頭をぶつけたのか?

琉生は葉の話から、当時の危機一髪の状況を察し、心臓が止まるかと思うほど肝を冷やした。

雫も顔を青くし、慌てて問い詰める。「それで、彼女は今どうなの? 意識はあるの?」

自分の焦りが葉を怖がらせてしまうことを恐れ、雫は続けて言った。「葉、あなたも落ち着いて、心配しないで。私たち、すぐそっちに向かうから!」

琉生も言う。「そうだ、落ち着け。サービスステーションがもう医者を向かわせてる。もう少し待ってろ」

「あなたたちもあまり心配しないで、安全運転で来て。私はまず紗雪ちゃんの様子を見てみるから」

「わかった!」

電話を切ると、葉は急いで紗雪の様子を見に行った。

紗雪の意識はまだはっき...

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