第304章 この体勢は親密すぎる

先ほどまで狂ったように喚き散らしていた軒だったが、ドライブレコーダーの映像が再生し終わると、顔面蒼白になった。

一方、琉生と葉、兄妹二人の表情も、険しく沈んでいた。

「軒、これがあなたの言ってたよく見えなかったってやつ? 私にははっきり見えてたけど! よくもまあ堂々と私たちにぶつかってくれたわね!」

短気な葉は、もう我慢の限界だった。飛びかかると、軒を滅茶苦茶に殴りつけた。

「まだ嘘つく気!? 今更どんな言い訳ができるっていうのよ!」

葉は本気で鍛えていた。拳は一発一発が重く、情け容赦のない殴打だった。

琉生も容赦はしなかった。先ほどは怒りこそすれ、証拠がなく、妹たちがどの程度負...

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